- 大学生活における奨学金の活用状況や生活の変化について聞かせてください。
-
奨学金の給付を受けて、学習のための書籍購入や一流建築の現地視察などができ、有意義な学生生活を送ることができました。特に、日本の建築界を代表する内藤廣先生の作品集を購入し、毎日読み耽ったり、東京や長野にある建築を自分の目で体験したりしたことは、建築を志す学生として今後の糧となる貴重な体験でした。両親からの仕送りと自身の収入だけでは成し得なかった充実した学生生活を送らせていただき本当に感謝しています。
- 最終学年の学生生活の様子を聞かせてください。
-
令和6年度は建築計画の研究室に所属し、前期は卒業研究に、後期は卒業設計に注力しました。卒業研究では「新潟県の小中学校におけるCOVID-19への対応と学校空間の特徴に関する研究-教室前空間と仕切り方との関係-」と題して、感染禍における学校平面のよりよいあり方を研究しました。教育委員会に出向いて設計図書を記録させて頂いたり、小学校で児童の行動観察をしたりしたことからは、講義とは違う学びを得ることができました。卒業設計では、新潟港の浚渫問題と新潟海岸の飛砂問題を取り上げ、土でつくる建築を提案しました。模型の制作にあたっては本奨学金のお力を借り、さまざまな表現方法に挑戦することができました。
- 大学院進学後の様子とこれからの抱負を聞かせてください。
-
新年度から新潟大学大学院へ進みました。研究計画としては前年度の研究を継続していく予定です。また、昨年は新潟の小中学校114校を対象に行いましたが、修士の研究では札幌の小中学校119校についても調査し、窓開け換気が難しい寒冷地の学校における感染症対策について研究していく予定です。この研究を通して感染症に優位な学校平面や建築形態のあり方を発見できるよう頑張っていきたいと思います。奨学金を給付いただいたおかげで、積極的に自分の興味を追いかける習慣がつきました。これからもその心を忘れず、建築士を目指して頑張っていきます。